株式トレード|ダウ理論とは?ダウ理論を用いたトレード

株式トレード|ダウ理論とは?ダウ理論を用いたトレード

株式トレードをイメージする画像

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ダウ理論とは?

Wikipediaによると!。

ダウ理論(Dow Theory)とは、チャールズ・ダウが提唱した市場での値動きを評価するための理論である。

<< 概 要 >>

ダウ理論は、以下の6つの基本法則から構成されている。

  1. 平均はすべての事象を織り込む。
  2. トレンドには3種類ある。
  3. 主要トレンドは3段階からなる。
  4. 平均は相互に確認されなければならない。
  5. トレンドは出来高でも確認されなければならない。
  6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する。

なんのこっちゃぁ~~!!。

平均はすべての事象を織り込む

政府が発表する経済統計や企業の業績・更には自然災害の様な予測不可能な事象に至るまで、需給に関するあらゆる事象は全て市場価格に織り込まれる。

市場価格はあらゆるファンダメンタル(材料)の反映であるという考えであり、その意味で効率的市場仮説の主張に基づいた考えとも言える。

 

株価というのは、様々な要因によって変動することは誰でも知っている。

世界の政治や経済動向であったり、各企業の業績、投資家心理状態、又は突発的な事故や災害、背善災害まで、色々な理由で株価は変動を続ける。

本来株価は需給のバランスによって決まるので、良い出来事があれば株価は上がり、悪い事が有れば株価は下がる。

株価が変動するような事象が起こった場合、平均株価は、既にそれらを織り込み済みで、改めての解析は不必要ということ。

日常のトレードにおいて、悪いニュースが出回ったので、「今日は下げるなっ!!」と思っても、実際の相場では下がらないっとことがよくある。

何故かと言うと、その悪い事象が既に織り込み済み、又は想定内であったからと考える。

トレンドには3種類ある

ダウ理論では、価格変動の分析において市場動向(トレンド)を重視する。

そのトレンドを以下の3つに分類している。

  1. 主要トレンド
  2. 2次トレンド
  3. 小トレンド

これらのトレンドは互いに独立しているのではなく、二次トレンドは主要トレンドの調整局面であり、小トレンドは二次トレンドの調整局面として捉えられる。

ここで言う調整局面とは、上がり続けた株価が一度下さがったり、下げ続けた株価が一度上がる場面を示す。

ここで、ダウ理論におけるトレンドについて考える。

  • 上昇トレンド
    高値、安値が、直近の高値、安値を上回る。
  • 下向トレンド
    上昇トレンドの逆で、高値、安値が直近の高値、安値を下回る。

上昇トレンド

上昇トレンド

下降トレンド

下降トレンド

主要トレンド

1年~数年のサイクル。

個人投資家には向ていないトレンドサイクルかも。

2次トレンド

3週間~3ヶ月のサイクル。

主要トレンドの調整局面で発生するトレンド。

主要トレンドの中の1部分を示す。

小トレンド

3週間未満のサイクル。

2次トレンドの調整局面で発生するトレンド。

2次トレンドの中の1部分を示す。

主要トレンドは3段階からなる

また、主要トレンドは買い手の動向によって3つの段階からなるとしている。

  1. 先行期
  2. 追随期
  3. 利食い期

トレンドの段階

先行期

市場価格が下落し全ての悪材料は織り込み済みと判断した少数の投資家が、いわゆる”底値買い”をする時期。価格は、下落しているか底値圏で上下している。

まだトレンド発生と言えない時期で、お金持ちがこっそりと、周りに気づかれないようにポジション増やす時期と思っている。

追随期

市場価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期。価格は、上昇局面にある。

トレンド発生を見極めて、多くのトレーダーがポジション取りを行う時期。

利食い期

価格が充分に上昇したところを見て、先行期に買いを入れた投資家が売りに出て利益を確定する時期。

価格は既にその前から上昇局面にあるものの、その上昇する値幅は小さくなっている。

下げに転じる可能性大。

平均は相互に確認されなければならない

複数の平均的指標が存在する場合、その両者に同じシグナルが見られないなら明らかにトレンドとして捉えることは出来ないと考える。

もっともシグナルが同時期に出現する必要はないものの、直近においてシグナルが発生していればトレンドとして捉えるべきであり、且つ可能な限り同時期に近ければ確定的としている。

ダウが活躍した時代のアメリカでは、工業生産が盛んになると共に製品を輸送するための鉄道が整備された時期であった。

工業生産の好調・不振は即座に鉄道業の経営に影響したことから、ダウが創刊した『ウォールストリート・ジャーナル』ではダウ・ジョーンズ工業平均株価と運輸株平均をチャート形式で掲載している。

トレンドは出来高でも確認されなければならない

市場の終値の変動をダウは重視するが、同様にトレンド発生の確認手段として出来高の推移も重視する。

例えば上昇局面においては値上がり時に出来高が増加し値下がり時には出来高が減少、下降局面においては逆になる。

主要トレンドに従って取引する投資家が多数派であり、二次トレンドや小トレンドで利益を得ようとする投資家は少数派であると考え、それが出来高の多少に反映するとする。

トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

現在の市場で発現しているトレンドは、明確にトレンドの転換シグナルが現れるまで継続し続けるとする。

トレンドに従った売買によって多くの投資家は利益を得るのであり、トレンドに逆らった売買で利益を得るのは難しい。

転換シグナル

上昇トレンド、下向トレンドの終了。

上昇トレンド

株価が直近の高値より下で下落に転じ、直近の安値より下げた時、上昇トレンドからの下落転換シグナルと言える可能性が高い。

下降トレンド

株価が直近の安値より上で上昇に転じ、直近の高値より上げた時、下向トレンドからの上昇転換シグナルと言える可能性が高い。

ダウ理論を株式トレードに生かす

直近の高値を上回ったら、上昇トレンドの発生を疑う。

出来高を伴った、上昇であればプラスポイント。

更に相関関係にある銘柄の株価も上昇しているのであれば、エントリーしてもいいかも?。

しかし、この時点ではまだ上昇トレンドに転じたとは言えない。

直近の安値を割るようなことがあれば、ロスカットをすること。

一度、調整局面で下げて、直近の安値より下げる事無く、直近の高値を上回ったらプチ上昇トレンドと言える。

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